台湾って日本と似てるよね。
親日って聞くし、良い生活ができそう。
ちょっと待った!
台湾は日本と同じアジア圏に位置していますが、文化や生活スタイルは日本と大きく異なります。
今回は台湾在住6年目の僕が、台湾で経験したカルチャーショックを14個紹介したいと思います。
トイレットペーパーが流せない
基本的に台湾ではトイレットペーパーを流すことができません。
デパートやホテルのトイレならおそらく問題ありませんが、小さなレストランや自宅(僕の家は大丈夫)では使ったトイレットペーパーは設置されてあるごみ箱に捨てます。
というのも、水を通しているパイプは古い物が多く、トイレットペーパーを流しても詰まってしまう恐れがあるからです。
最近では水に溶けるトイレットペーパーなら流してもいいというところが増えてきています。
名前が2つ以上ある
台湾では英語を学習するときに英語用の名前を選びます。
最近だと幼稚園から塾に通って英語を勉強している子どもが多いため、日常生活でも主に英語の名前を使用している台湾人も多くいます。
英語に加えて、日本語など他の言語を勉強する場合にもその国の名前を選びます。
台湾では日本語や韓国語も人気があるので、多い人では4つくらい名前を持っている場合もあります。
台湾語がある
台湾で話されている言語は2つあります。
1つは中国語で、もう1つは台湾語です。
中国語は大陸で話されているものと基本的には同じですが、台湾独自のローマ字を用いたり、繫体字を使用したり、発音も巻き舌が少ないなどいくつか特徴があります。
台湾語は主に年配の方および台湾南部で話されており、現在ではこの台湾語を守るべく、小学校でも台湾語の学習が取り入れられているようです。
興味深いことに、台湾語には文字がありません。
そのため中国語の文字を当てることが多いそうです。
バイクで歩道が埋め尽くされている
どちらかというと日本は自転車文化だと思いますが、台湾はバイクです。
日本の駅前は自転車で埋め尽くされていますが、台湾ではこれがバイクに置き換わります。
また歩道にも遠慮なく無造作に停められているので、非常に歩きにくいです。
自分が停めたバイクの前後左右に停められることも多く、バイクを取り出すことも困難です。
ゴキブリがでかい
言わずもがな台湾は常夏の国なので、奴らも伸び伸び成長しています。
日本のLサイズは台湾のMサイズだと思っておいた方がいいでしょう。
1.5倍は違います。
街で見かけると、気持ち悪いという感情よりも先に「よくもまぁ、ここまで立派に成長したな」と称賛を送りたくなるほどです。
町内一斉消毒の日には、消毒を逃れるために排水溝から奴らが上がってくることがあります。
これには注意が必要です。
あのサイズで天井に張り付かれると、もはや人類に成す術はありません。
引っ越しです。
空気が悪い
中国の影響を受けてか、台湾は空気が悪いです。
特に台中は工場も多いため、まるで霧が出ているかのように真っ白になることもあります。
バイク社会ということも関係しているかもしれません。
今はコロナで全員マスクを着用していますが、コロナ以前は汚い空気を吸わないためにマスクをしている人が多くいました。
短期の滞在であればそこまで気にする必要もありませんが、長期滞在の場合は何かしらの策を講じないと健康面にも影響が出てくる恐れがあります。
割りばしのクオリティが低い
タイトルそのまんまですが、台湾は割りばしのクオリティがかなり低いです。
お店でもらう割りばしの5割は何らかの欠陥があると言っても過言ではありません。
一部が欠けている、どちらか一方が短い、逆さまに入っている、カビが生えている、なんか黒い…
日本ではありえないレベルなので、気になる方は「My箸」をかばんに忍ばせておくといいかと思います。
人種が多い
意外に思われるかもしれませんが、台湾は様々な人種で構成されている国です。
具体的にはホーロー人74%、客家人12%、外省人12%、原住民2%が暮らしています。
彼らは「台湾人」として一括りにされていますが、世界的にも住みやすい国として認知されるようになってからは世界各国から人々がやってきて生活を営んでいます。
中にはベトナムやフィリピンから出稼ぎに来ている人もいます。
差別が強い
台湾は安全とよく聞きますが、それは僕たちが日本人だからです。
台湾で生活をしていると、「差別が強いな」と感じることが多々あります。
日本人と白人は特別です。
特に上述した出稼ぎで来ているようなベトナム人やフィリピン人、政治的な理由で仲の悪い中国と韓国を嫌っている人は多くいます。
心で嫌っているだけならまだしも、実際に口に出す人も中にはいます。
台湾人同士の会話では、出稼ぎ労働者のことをディスっていることもしばしば。
明らかに自分たちより下に見ているなという印象を受けます。
お年寄りも機械に強い
台湾には国内どこでも使える悠々カードというものがあります。
基本的には日本の”SUICA”などと同様、公共交通機関を利用するときに使用するものですが、コンビニで買い物ができたり、町に設置されているレンタル自転車「YouBike」を借りるときにも使用します。
そのため、〇〇payに抵抗感を示す人は少なく、年配の方でも普通に使いこなしています。
今回のコロナ騒動であらゆるサービスがオンラインに替わりましたが、お年寄りでも特に問題なく操作できています。
家具がある
台湾では引っ越しすると、基本的に家具はすでに設置されています。
とにかく生活に必要な最低限のものは買わなくても問題ありません。
インテリアが好きで何でも自分で揃えたい人にとっては有難迷惑ですが、無駄な出費を抑えられるので個人的には有難いと感じています。
逆に留学やワーキングホリデーなどで日本に行く台湾人は、日本には家具が何もないことを知って驚くそうです。
ルームシェアが多い
大学生になると多くの学生が友達や恋人とルームシェアをします。
あまり仲のいい友達じゃなくても、家賃を節約するために、2人~4人くらいでルームシェアをするそうです。
これくらいであれば日本でもありそうですが、僕がびっくりしたのは男2人、女2人でもルームシェアをするということです。
日本でこれをすると、ほぼ間違いなく「あの二人はゲイ / レズだ」といったうわさが飛び交うでしょう。
台湾は同性結婚が認められていたり、LGBTに関する活動も盛んに行われていることから、同性同士がルームシェアをしていてもあまり気にならないようです。
水が飲めない
上述したように台湾の排水管は古いものが多く、水自体はきれいでも飲まないほうがいいとされています。そのため会社やアパートにはウォーターサーバーが設置されています。
ウォーターサーバーがない家庭でも独自に導入したり、水を箱買いしたりしているようです。
2021年5月現在、台湾は深刻な水不足に陥っているため、今後はさらに計画断水の時間が伸びたり、水を買う際にも「1人〇本まで」と規制が入る可能性が大いにあります。
学校ではシエスタが採用されている
シエスタをご存じですか?
主にヨーロッパ圏で取り入れられている習慣で、「お昼寝」のことです。
台湾の学校は朝7:30に始まり、授業が終わるのは午後17:00です。
また多くの学生は放課後、塾に通うので、文字通り1日中勉強に励んでいます。
これが小学校から高校まで続くのです。
このように勉強時間が長いため、台湾の学校では「シエスタ(お昼寝タイム)」を設けており、この時間は必ず睡眠をとらなければなりません。
会社でもシエスタを導入しているところがあります。
おわりに
いかがでしたか。
以上見てきた通り、日本と台湾では大きく異なる点がたくさんあります。
真似してみたいものもあれば、「ちょっとなー」と思うものもありますね。
海外で生活すると、旅行ではなかなか経験することができないことにも出逢えます。
人生で一度でいいので、是非海外に住むということをしてみてください。
確実に世界は拡がります。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。