【まとめ】中国語の各種検定試験|特徴|メリット・デメリット

こんにちは、台湾在住Webエンジニアのたいち(@taichikun_51)です。

この記事を読むと、【中国語の各種検定試験の特徴やメリット・デメリット】についてわかるようになります。
是非参考にしてください!

筆者プロフィール

・関西外国語大学で英語を学ぶ
・アメリカ ユタ州立大学へ交換留学
・京都大学 大学院で認知言語学の研究
・某大手学習塾で英語教師兼教室長
・台湾の日本語学校で日本語教師兼広報
・台湾でWeb制作エンジニアとして活動中

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TOCFLってナニ?

TOCFLの正式名所は「華語文能力測驗」(Test of Chinese as Foreign Langage)であり、中国語を母国語としない方への台湾華語能力試験です。

公式サイト:https://www.sc-top.org.tw/

日本で人気のある中国語関連の試験といえば、HSKや中国語検定試験がありますが、台湾ではTOCFLが主流の中国語試験となります。
台湾の大学進学を目指す方や、台湾の奨学金を申請する場合、また台湾で就職活動を行う場合はTOCFLの合格証が必要となります。

TOCFLのレベルは6段階に分かれています。

Band A

【Level 1 入門級(A1)】
中国語圏での中国語学習時間が120~240時間、あるいは台湾国外での学習時間が240~480時間の方。

【Level 2 基礎級 (A2)】
中国語圏での中国語学習時間が240~360時間、あるいは台湾国外での学習時間が480~720時間の方。

Band B

【Level 3 進階級 (B1)】
台湾での中国語学習時間が360~480時間、あるいは台湾国外での学習時間が720~960時間の方。

【Level 4 高階級 (B2)】
台湾での中国語学習時間が480~960時間、あるいは台湾国外での学習時間が960~1920時間の方。

Band C

【Level 5 流利級 (C1)】
台湾での中国語学習時間が960~1920時間、あるいは台湾国外での学習時間が1920~3840時間の方。

【Level 6 精通級 (C2)】
台湾での中国語学習時間が1920時間以上、あるいは台湾国外での学習時間が3840時間以上の方。

試験形式について

TOCFLの試験は、Bandを指定して受験する方法と、Bandを指定しないで受験する方法の2種類がありますが、日本で行われるものはBandを指定する方式となっています。

Band指定式

・出題数:聴解問題50問+読解問題50問 計100問
・試験時間:120分(聴解問題60分、読解問題60分)
・回答方式:選択方式(マークシート式)
・受験料:5,000円(税込)+郵送費500円

各中国語検定試験の特徴、メリット、デメリット

中国語検定試験

中国語検定試験は日本の「日本中国語検定協会」によって実施されているため、問題文は日本語で記載されているのが特徴です。

検定試験のレベルは準4級、4級、3級、2級、準1級、1級の6段階があり、1級が最高レベルとなっています。

HSKを受けたいけどまだあまり自信がないという方は、問題文が日本語で書かれている中国語検定試験で腕試しをしてみるのもいいかもしれません。

メリットとデメリット

メリット
・台湾でも受験可能
・日本での進学や就職に使うことができる
・文法の基礎が身に着く
・翻訳の勉強にもなる

デメリット
・簡体字に慣れておく対策が必要

HSK

HSKは中国政府認定の中国語検定試験です。

問題文も全て中国語で書かれており、中国語を用いたコミュニケーション能力の測定に特化しているのが特徴です。

レベルは1級、2級、3級、4級、5級、6級の6段階があり、6級が最高レベルとなっています。

メリットとデメリット

メリット
・世界中で知名度がある
・中国や海外で進学、就職したい方にオススメ

デメリット
・台湾で受験不可
・簡体字に慣れておく必要がある

TOCFL

TOCFLは台湾の「国家中国語能力試験推進委員会」が実施しています。

HSK同様、問題文は全て中国語で記載されており、コミュニケーション能力の測定に特化した内容となっています。

レベルはBandA、B、Cの3クラスがあり、その中で1~6の6レベルに分けられています。

メリットとデメリット

メリット
・台湾で進学、就職したい方にオススメ
・繁体字に慣れておく必要がある
・台湾で受験可能

デメリット
・台湾以外の国ではあまり使えない