こんにちは、台湾在住Webエンジニアのたいち(@taichikun_51)です。
最近日本では台湾産パインが話題になっていますね。
東京の人が東京スカイツリーにはあまり行かないのと同じように、台湾に住んでいても台湾パインを食べたことはありませんでした。(僕だけ?)
ですが先日、果物屋の前を通って少し気になったのでカットされたパインを買ってみました。
すると、、、めっちゃおいしいやん!!!
というわけで、台湾パインについていろいろ調べてみました。
世界のパイナップル生産量 トップ5ヶ国
世界のパイナップル生産量は年々増加傾向にあり、最近では世界で年間約30万トンが生産されています。
生産量の一番多い国はコスタリカ(約330万トン)で世界の約12%のシェアを占めています。
2位はフィリピン(約270万トン)で世界シェアはおよそ10%です。
日本の市場で出回っているパイナップルはフィリピン産のものが多いので、今までは勝手にフィリピンが生産量No1の国だと思っていました。
世界生産量ランキング トップ5
順位 | 国 | 生産量(トン) | シェア |
1位 | コスタリカ | 3,328,100 | 11.8% |
2位 | フィリピン | 2,747,856 | 9.8% |
3位 | ブラジル | 2,426,526 | 8.6% |
4位 | インドネシア | 2,196,456 | 7.8% |
5位 | 中国 | 1,727,607 | 6.1% |
台湾はというと、年間生産量約43万トンで世界ランキングは18位となっています。
ちなみに日本は55位(6,300トン)でほとんどが沖縄県で生産されています。
パイナップルの栄養素
カップラーメンやマクドナルドなど、人間がおいしいと感じる食べ物はことごとく体に悪いですよね。
「じゃあ、パイナップルも体に悪いの?」と思われた方、安心してください!
パイナップルには豊富な栄養素がたっぷり含まれています。
エネルギー、水分、食物繊維はもちろん、このほかにもカリウム、マンガン、ビタミンB1、ビタミンC、そして胃もたれや胸やけに効くパイナップル特有の要素ブロメラインが含まれています。
ブロメライン
ブロメラインとはたんぱく質を分解してくれる酵素のことです。
胃液の分泌を活発化させたり、たんぱく質の消化を促進するだけでなく、腸内の有害物質を分解する効果もあると言われています。
ビタミンB1
ビタミンB1は糖質をエネルギーに換えてくれる栄養素です。
夏バテや倦怠感、イライラしたり集中力が続かないなどの原因はビタミンB1の不足によることが多いそうです。
ビタミンB1には糖代謝をよくしてくれる働きがあります。
マンガン
マンガンの主な働きは強い骨を作ることです。
主に全粒穀類、豆類、ナッツといった植物性の食べ物に含まれています。
特に成長期の発育には不可欠な栄養素でもあります。
台湾におけるパイナップルの役割
パイナップルは中国語で「鳳梨(フォンリー)」と言い、これを台湾語読みした時の発音が「旺来(意味:繁栄)」と似ているため台湾では縁起のいい果物として人気があります。
上述の通り、台湾では年間約43万トンのパイナップルが生産されており、台湾国内でも様々な食材と合わせて食べられています。
中でも特に有名なのが、台湾土産で常にトップを走るパイナップルケーキです。
ブランドによって食感や味が全然違うので、いろいろな物を食べ比べしてみると面白いかもしれません。この他にも、台湾ではチャーハンにパイナップルを入れて食べることもあります。
チャーハンのしょっぱさとパイナップルの甘さが上手くマッチしていてとても美味しいです。
それから、鳳梨蝦球というパイナップルとエビを一緒に炒めた料理も人気があります。
居酒屋では鉄板のメニューで、台湾式マヨネーズをかけて食べます。
おわりに
2021年3月5日に中国で行われた全国人民代表大会(通称「全人代」)で、中国側が台湾から輸出されるパインを輸出禁止項目に指定したことがきっかけとなり、今回日本での台湾産パイナップルブームが起こりました。
日本に台湾産が入ってきたことにより、これまでは主流だったフィリピン産が売れなくなったというニュースもありますが、どちらを買うかは消費者の決定に委ねられています。
このように品質で勝負するのは市場も活性化するので良い事ですが、一方的に政治的な圧力をかけるやり方は許されるべきではないと思います。
日本と台湾の関係がさらによくなることを祈っています。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。