【台湾の行事】端午節の楽しみ方|粽(ちまき)を食べるようになった由来

こんにちは、台湾在住Webエンジニアのたいち(@taichikun_51)です。

知っていましたか?
実は台湾では2つのカレンダーが採用されています。

新暦旧暦です。

2023年の6月22日は旧暦の5月5日にあたり、6月22日~6月25日にかけて端午節のお祝いが催されます。

今回は台湾の端午節についてご紹介します。
思っている以上に盛りだくさんです!

筆者プロフィール

・関西外国語大学で英語を学ぶ
・アメリカ ユタ州立大学へ交換留学
・京都大学 大学院で認知言語学の研究
・某大手学習塾で英語教師兼教室長
・台湾の日本語学校で日本語教師兼広報
・台湾でWeb制作エンジニアとして活動中

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台湾の風習

台湾の端午節は大忙しです。

食べたり、見たり、アクティビティをしたり…

それでは1つずつ見ていきましょう!

粽(ちまき)

台湾で端午節の日に何をするかと聞かれて、一番初めに思い浮かぶのは粽(ちまき)です。
いろいろな種類の粽があり、自由にアレンジも可能です。

最近の人はスーパーなどで買うことが多いそうですが、伝統的な家ではおばあちゃんが作ったりもするそうです。

TAIPEI NAVI より

僕も以前、日本語教師として働いていた時は毎回の授業で学生が粽を持ってきてくれて、端午節から1週間くらい毎日粽生活を送っていました。(笑)

どうして粽が食べられるようになったのか、興味深いエピソードがあるのでご紹介します。

粽(ちまき)の由来

むかーし、むかし、楚(そ)という国に屈原(くつげん)という人物がいました。

屈原は政治家であり、詩人でもあり非常に優秀な人物で人々からも親しまれていました。

「屈原」 Wikipediaより

世は戦国時代で、屈原のいる楚は「秦」と対立していましたが、最終的には負けてしまいました。

屈原は自国の楚が秦に侵略されていくのを悲しく思い、汨羅江(べきらこう)という川に自ら身を投げました

この話を聞いた楚の人々は船を出して、屈原を探しに行きました。

そして、屈原が魚に食べられてしまわないように、エサとして川に投げ入れていたのが粽だったそうです。

これが端午節に粽を食べるようになった由来です。

划龍舟(ドラゴンボート)

端午節のもう1つのメインベントは划龍舟(ドラゴンボート)です。

10人1グループで龍の形をした船を漕いでスピードを競うレースです。

台湾では各地でこのレースが行われており、毎年多くの方がこのレースを楽しみにしています。(残念ながら、2021年はコロナのため中止になりました。)

夜になると、ボートや川に設置されている装飾部分が綺麗に光りとても幻想的です。

この划龍舟(ドラゴンボート)の行事も先ほどの粽の由来と同じで、屈原を探しに行くために舟を出したことが起源となっているようです。

立蛋


粽は食べるイベント、划龍舟は見るイベント、そして最後は実践型のアクティビティです。

このアクティビティは立蛋と呼ばれています。

蛋は日本語で卵という意味なので、立蛋は文字通り「卵を立てる」アクティビティです。

正午ぴったりに卵を立てることができれば、幸せな一年を送ることができると言われています。

結構難しいのでやってみてください!

おわりに

いかがでしたか。

お祝い事には必ず歴史的な背景があります。
意外と知らないことも多いので、いろいろ調べてみてください。

自国の文化について知るチャンスですね!

今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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どうぞよろしくお願いいたします。